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『ゼロカロリー』はダイエットの大敵!?

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『ゼロカロリー』はダイエットの大敵!?
肥満大国のアメリカでは、今『ゼロカロリー』『低カロリー』を謳った人工甘味料入り食品が溢れています。カロリーがないからダイエット中でも大丈夫、なんて安心してカロリーゼロのコーラを毎日飲んでいる人は要注意!米国テキサス大学が行った最近の研究によると、ダイエットコーラを日常的に飲む人は、そうでない人の4倍もお腹周りの脂肪が増えたというショッキングなニュースが話題を呼んでいます。

人工甘味料が肥満体質を作る!?


ダイエットコーラなどのゼロカロリー飲料に使われている「アスパルテーム」や「スクラロース」などの人工甘味料は、砂糖の200~600倍も甘いのに体内で消化・吸収されないためカロリーがありません。これらの人工甘味料は、砂糖の摂り過ぎを減らす手段として肥満や糖尿病の予防になると考えられていました。カロリーを気にしないで甘いものを楽しめるというのは、ダイエット中の女性にはうれしい限り。ところが、最近の研究で人工甘味料が逆に糖尿病のリスクや肥満を引き起こす可能性があることがわかってきました。

テキサス大学が65歳以上の749人を対象として行った研究によると、ダイエットコーラを毎日飲む人は、ダイエットコーラを飲まない人の4倍もお腹周りの脂肪が増えたそうです。また、ダイエットコーラをたまに飲む人でも、飲まない人に比べると2倍以上もお腹周りが増えたのだそうです。この研究を行ったテキサス大学のヘレン・ハズダ教授は、体は甘さ=カロリー(エネルギー)と認識しているので、甘いのにカロリーがないと脳が混乱し、カロリーをエネルギーに変える代謝機能が低下すると言います。そして、この糖代謝の低下が体重増加につながると考えています。

また、イスラエルのワイツマン研究所が科学雑誌『ネイチャー』に発表した研究では、人工甘味料が腸内細菌に作用して糖代謝を乱すことが分かりました。糖代謝の乱れは体重増加や糖尿病リスクの増加を引き起こすと考えられています。さらに、別のマウスを使った研究によると、人工甘味料がレプチン(食欲を抑えるホルモン)の分泌を減少させてしまい、食欲が増す可能性もあるそうです。ダイエットの強い味方だと思われていた人工甘味料は、逆に太りやすい体質を作るダイエットの大敵だったのでしょうか。

安全な甘味料とは?


人工甘味料の中でも特にサッカリンやアスパルテームは発がん性を危ぶむ研究結果もあり、最近では人工甘味料の安全性に疑いを持つ消費者が増えています。このような背景からコカ・コーラとペプシコは人工甘味料を使用せず、「ステビアと砂糖を使った「コカコーラライフ」と「ペプシトゥルー」をそれぞれ発売しました。ステビアはステビア草という植物から抽出された天然由来の甘味料です。砂糖の250~300倍甘いのにカロリーは1/90で心配される副作用はないそうです。また、「ロハングオ」という中国南部の山で栽培される羅漢果から抽出した天然甘味料もステビアと同様に、人工甘味料に代わる安全な甘味料として期待されています。どうしても甘いものが欲しくなった時は、「ステビア」や「ロハングオ」がダイエットの救世主となってくれるかもしれません。

【参考記事】
http://time.com/3746047/diet-soda-bad-belly-fat/
http://www.nature.com/nature/journal/v514/n7521/full/nature13793.html


Kayo

水野 加代  Writer

ハワイの海に魅せられ、16年間住み慣れた南カリフォルニアからホノルルへ移住。 現在はエステティシャン&ボディマッサージセラピストとして日々女性の美をサポートする傍ら フリーの美容ライターとして女性の美と幸せをサポートする情報を発信しています。


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